「イナゴ、蜂の子、ざざむしは、まだありますでしょうか?」
「はい、ございますが・・・」
「今からそちらに伺いたいのですが何時まで営業されていますか?」
「あとどれくらいでお越しになれますか?」
「今、出町柳にいますので、あと15分くらいでお伺いできます」
「ではお待ちしております」
京都錦市場珍味の喜久屋ではよくあるお問い合わせの電話ですが
「イナゴ」
いなごの甘露煮。http://www.kyoto-kikuya.jp/shopdetail/001000000069/order/ |
「蜂の子」
蜂の子。http://www.kyoto-kikuya.jp/shopdetail/001000000068/order/ |
「ざざむし」
ざざむし甘露煮。http://www.kyoto-kikuya.jp/shopdetail/001000000067/order/ |
という
喜久屋でも特殊な昆虫珍味であります3種全てを目的に
それも慌ててご来店されるお客様は
非常に「珍しい」ことでございます
さて・・・15分後
自転車に乗っておしゃれな帽子をかぶった男性がご来店・・・
「あのー先ほどご連絡させていただいた者です」
「はい、イナゴと蜂の子、ざざむしです」
「カードは使えますか?」
喜久屋店頭ではカードはお使いいただけません
「コンビニが近くにありますよ」
「行ってきますので、待っていてください」
5分後・・・
また自転車に乗ってご来店されました
「ちなみに何故慌ててイナゴと蜂の子、ざざむしをご購入されるのですか?」
「実は知人に頼まれて、パリの国立博物館展示用の日本の昆虫珍味を探しておりまして・・・時間がなくて・・・」
「え~!!!」
「パッパリの国立博物館!!!」あまりに唐突でした
詳しくは聞けませんでしたが
3月22日本日の展示に間に合わせるために慌てていたとのこと・・・
喜久屋の昆虫珍味たちは無事にパリ国立博物館にたどり着いたのやら・・・
だれか観た人がおられましたら写真をいただきたいです
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